コラム

目立ちにくい入れ歯「ノンクラスプデンチャー」保険の入れ歯との違いは?

こんにちは。
結城市の歯医者【河野歯科医院】です。

 

入れ歯を検討する際、「できるだけ目立たないものがよい」「装着感が快適なものを選びたい」と考える方が多いのではないでしょうか。

 

そんな方におすすめなのが「ノンクラスプデンチャー」です。
入れ歯にはさまざまな種類がありますが、その中でも「ノンクラスプデンチャー」は、審美性や快適さを重視する方に選ばれる自由診療の入れ歯です。
見た目が自然で装着感がよいといわれるノンクラスプデンチャーですが、保険適用の入れ歯とはどのような違いがあるのでしょうか。

 

今回のコラムでは、ノンクラスプデンチャーの特徴やメリット・デメリット、保険の入れ歯との違いについて解説します。

 

【河野歯科医院】院長 河野雅人

河野雅人 院長

1989年 日本大学歯学部 卒業
その後、都内の歯科医院にて勤務
1996年 河野歯科医院 開院

医院名:河野歯科医院
所在地: 〒307-0001
茨城県結城市結城1572

 

 

ノンクラスプデンチャーとは?保険の入れ歯とは?

「ノンクラスプデンチャーと保険の入れ歯の違い」を解説する前に、「ノンクラスプデンチャーってどんな入れ歯?」と疑問に思っている方がいらっしゃるかもしれません。
「そもそも保険の入れ歯って?」という疑問もあるでしょう。
そこで、まずは、それぞれの入れ歯をご紹介します。
どちらが自分に合っているか、考えながら読んでみてください。

 

ノンクラスプデンチャーとは?

「入れ歯をしていることを、まわりの人に気づかれたくない」「できるだけ自然な見た目にしたい」。そんな方におすすめなのが「ノンクラスプデンチャー」です。
ノンクラスプデンチャーは、金属のバネ(クラスプ)を使わずに固定できる部分入れ歯です。
従来の部分入れ歯は、残っている歯に金属のバネを引っ掛けて支えますが、ノンクラスプデンチャーは特殊な樹脂素材を使っているため、自然な見た目を保つことができます

 

また、ノンクラスプデンチャーは自由診療となり、患者さんのご希望に合わせて、より美しく快適な設計が可能です。
使用する素材の選択肢が広がるため、審美性を重視したい方や、金属アレルギーが気になる方に向いています。
この特殊な樹脂は柔軟性があり、歯ぐきにしっかりフィットすることで、装着時の違和感が少なく、快適に使用できるのも特徴です。
ノンクラスプデンチャーならしっかりフィットする設計が可能なため、「入れ歯は合わないと痛くなりそう」「しゃべりにくくなるのでは?」という不安が軽減できる入れ歯のひとつです。

 

保険の入れ歯とは?

「できるだけ費用を抑えて入れ歯を作りたい」「しっかり噛める機能的な入れ歯を作りたい」という方に適しているのが保険の入れ歯です。
保険の入れ歯は健康保険が適用されるため、費用負担が少なくすむというメリットがあります。
入れ歯の基本的な機能を満たすように設計されており、噛む力を補うことができます。
ただし、使用できる素材やデザインに制限があるため、見た目や装着感にこだわりたい場合は選択肢が限られることがあります。
つまり、保険の入れ歯は、費用を抑えながら入れ歯で失った歯を補いたい方に適していますが、「入れ歯を目立たせたくない」「より快適な装着感を求めたい」という場合には、自由診療の選択肢を考慮する方がよいでしょう。

 

 

ノンクラスプデンチャーをおすすめする方

ノンクラスプデンチャーは、次のような方におすすめです。

 

入れ歯を目立たせたくない方:前歯に部分入れ歯を入れる場合、特におすすめです。
装着感を重視する方:できるだけ違和感なく入れ歯を使いたい方に適しています。
金属アレルギーが不安な方:金属を使わないため、アレルギーの心配がありません。
残っている歯を大切にしたい方:歯への負担を減らしたい場合にもおすすめです。

 

 

ノンクラスプデンチャーのメリット

ノンクラスプデンチャーには、以下のようなメリットがあります。

 

1.見た目が自然で目立ちにくい

金属のバネがないため、入れ歯をつけていることがほとんどわかりません。「入れ歯をしていることを気づかれたくない」という方にとって、大きな魅力の一つです。

 

2.装着感が良く、違和感が少ない

特殊な樹脂を使っており、歯ぐきにぴったりフィットします。「入れ歯をつけたときの違和感が苦手」という方でも、使いやすい入れ歯です。

 

3.金属アレルギーの心配がない

金属を一切使わないため、金属アレルギーの不安がある方にも向いています。従来の入れ歯ではアレルギー反応が出てしまう方にとって、嬉しい選択肢の一つです。

 

4.残っている歯への負担が少ない

通常の部分入れ歯では、金属のバネを引っ掛けることで支えとなる歯に負担がかかることがあります。しかし、ノンクラスプデンチャーは弾力のある樹脂で固定するため、歯への負担が軽減されます。

 

 

ノンクラスプデンチャーのデメリット

メリットが多いノンクラスプデンチャーですが、注意すべき点もあります。

 

1.保険が適用されず、費用がかかる

ノンクラスプデンチャーは自由診療となるため、保険の入れ歯に比べると費用が高くなります。費用は歯科医院や使用する素材によって異なりますが、事前にしっかり確認することが大切です。

 

2.修理が難しい

特殊な樹脂を使用しているため、破損した場合の修理が難しいことがあります。一般的な入れ歯よりも慎重に扱うことが必要です。

 

3.長期間の使用で劣化する可能性がある

長く使い続けると、樹脂部分が摩耗したり、変色したりすることがあります。できるだけ長持ちさせるためには、日々のメンテナンスが重要です。

 

 

保険の入れ歯とノンクラスプデンチャーの違い

それぞれの特徴と違いを把握し、ご自身のニーズに合ったものを選ぶことが大切です。

 

保険の入れ歯との違い

以下の表で、おもな違いを比較してみました。

 

項目保険適用の入れ歯ノンクラスプデンチャー
費用保険適用内で作製できる自由診療のため費用負担が大きい
審美性金属のバネが目立つバネがなく自然な見た目
装着感異物感がある場合がある軽量でフィットしやすい
耐久性修理や調整がしやすい修理が難しい場合がある
金属アレルギー金属を使用していることがある金属不使用でアレルギーの心配なし

 

費用の違い

保険適用の入れ歯は、健康保険が適用されるため費用を抑えられます。
一方、ノンクラスプデンチャーは自由診療となるため、費用負担が大きくなります。
価格には幅がありますが、見た目や装着感を優先するか、費用を優先するか、ストレスが少なくなることを考慮するかなど重視する項目でで選択肢が変わってくることになるでしょう。

 

見た目の違い

保険の入れ歯には、金属のバネ(クラスプ)がついているため、笑ったときや話をしているときに目立つことがあります。
一方、ノンクラスプデンチャーは特殊な樹脂で作られており、歯ぐきと自然になじむため、周囲に気づかれにくいのが特徴です。「できれば入れ歯だと気づかれたくない」という方には、ノンクラスプデンチャーが向いています

 

装着感の違い

保険適用の入れ歯は、硬い樹脂で作られているため、装着時に違和感を覚える方もいます。
ノンクラスプデンチャーは柔軟性のある素材を使用しており歯ぐきにフィットしやすいため、快適な装着感をめざせます。
異物感をできるだけ少なくしたい方におすすめです。

 

耐久性と修理のしやすさ

保険の入れ歯は、割れたり壊れたりしても比較的修理しやすいですが、ノンクラスプデンチャーは特殊な樹脂を使用しているため、破損した際の修理が難しいことがあります。
日々の取り扱いに気をつけることが大切です。

 

金属アレルギーの有無

保険の入れ歯は、金属を使用しているため、金属アレルギーがある方は注意が必要です。
一方、ノンクラスプデンチャーは金属を一切使用しないため、金属アレルギーの方も心配せずに使用できます

 

自由診療と保険診療の違い

さきほどから「ノンクラスプデンチャーは自由診療の入れ歯」とお伝えしていますが、ここで一度、保険診療と自由診療の違いについて確認してみましょう。
歯科治療には、保険診療と自由診療があり、保険診療適用内で作製する入れ歯と保険適用外の自由診療の入れ歯では、治療の目的や選択できる素材、費用に違いがあります。

 

保険診療の特徴

費用が抑えられる:健康保険の適用があり、自己負担額が少ないのが特徴です。
基本的な機能を満たす:噛む力を補うことを目的とした設計になっています。
素材の選択肢が限られる:見た目や快適性よりも、噛む機能を補うことを重視した入れ歯を作製することが目的です。

 

自由診療の特徴

より自然で美しい見た目が可能:金属を使わないデザインや、歯の色に合わせた幅広い素材から選択ができます。
装着感に優れた設計ができる:柔軟性のある素材を使用し、お口にフィットする違和感のない入れ歯をめざせます。
個々の要望に合わせたカスタマイズが可能:使用する素材や設計を自由に選ぶことができるため、「目立ちにくい入れ歯」「飲食物の温度を感じられて食事がおいしい入れ歯」など、目的に合わせてオーダーできます。

 

「保険診療では十分な治療が受けられないの?」と思われるかもしれませんが、保険診療の入れ歯でも基本的に噛む機能は果たせます
ただし、「目立ちにくい」「入れ歯をつけていると思われたくない」「食事を楽しみたい」「よく噛める」「外れにくくて違和感が少ない」といった見た目や装着感、快適性を求める場合には自由診療の入れ歯を選択することで、より満足のいく仕上がりになる可能性があります。
保険診療は費用を抑えつつ基本的な機能を確保したい方向け、自由診療はさらにその上で見た目や快適さについても重視したい方向けという違いがあるため、それぞれのメリットを理解し、ご自身に合った入れ歯を選択することが大切です。

 

 

ノンクラスプデンチャーなど入れ歯のことは「河野歯科医院」にご相談を

ノンクラスプデンチャーは、金属のバネを使わないため見た目が自然で、違和感の少ない自由診療の入れ歯です。
一方、保険の入れ歯は費用を抑えながら噛む機能を補うことができます。
それぞれにメリット・デメリットがあるため、自分の希望やライフスタイルに合った選択をすることが大切です。

 

「どの入れ歯が自分に合っているか分からない」「詳しい説明を聞きたい」とお考えの方は、結城市の歯医者【河野歯科医院】にご相談ください。
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