親知らずを抜かなきゃよかった!と後悔しないために【結城市の歯医者】

こんにちは。
結城市の歯医者【河野歯科医院】です。
親知らずは、一般的には「智歯(ちし)」とも呼ばれる、歯の中で最も奥に位置する永久歯のことです。
通常、20歳前後に生え始めるものの、必ずしも全員に生えるわけではありません。
生え方によっては問題を引き起こすこともあります。
突然痛みが出て、慌てて抜歯することになる場合もありますが、適切なタイミングで処置を行って注意深く管理することで「抜かなきゃよかった」という後悔を回避しましょう。
また、親知らずの痛みや腫れが出ている場合は、トラブルが起きている可能性がありますので、すみやかに歯科を受診しましょう。
今回は、親知らずを抜くべきかどうかを判断するためのポイントをお伝えし、後悔しないためにできることを解説します。
参照:東北大学保健管理センター「保健のしおり 智歯周囲炎ー腫れると痛い親知らずー」>

河野雅人 院長
1989年 日本大学歯学部 卒業その後、都内の歯科医院にて勤務
1996年 河野歯科医院 開院
医院名:河野歯科医院
所在地: 〒307-0001
茨城県結城市結城1572
Contents
後悔しないためにどうするか?親知らずを抜くタイミングを見極めよう
親知らずを抜くべきかどうか、悩んでいませんか。
抜歯後に後悔しないために、あらかじめ、親知らずのことを知っておきましょう。
そして、親知らずを抜歯するかどうかを慎重に判断することが大切です。
そのためには、いくつかのポイントを押さえておく必要があります。
親知らずを抜くべきかどうかを判断する5つのポイント
親知らずを抜くべきかどうかを決めるための、いくつかのポイントを紹介します。
親知らずは、すべての人に抜歯が必要なわけではなく、状態によっては残しておくことも可能です。
以下のポイントを参考にしながら、自分の親知らずがどのような状態にあるのかをチェックしてみましょう。
1.親知らずの生え方と位置を確認する
親知らずの状態をチェックする最初のポイントは、その生え方と位置です。
親知らずがまっすぐ生えている場合は、そのままにしておいて問題ありません。
▪まっすぐ生えている場合
親知らずが歯列に沿ってまっすぐに生えている場合、特に問題なく、抜歯の必要はありません。
ただし、歯磨きがしっかりできることが前提です。
しかし、以下のような状態では抜歯が必要になることが多い傾向です。
▪半埋伏(はんまいふく)の場合
親知らずが歯ぐきに一部おおわれて生えてきている状態です。
この場合、歯ぐきの下に隠れている部分があるため、歯磨きが難しくなり、細菌が溜まりやすくなります。
この状態では、感染症や炎症が発生する可能性が高いため、抜歯を検討することが望ましいといえます。
▪水平完全埋伏(すいへいまいふく)の場合
親知らずが完全に顎の骨の中に埋まっており、横向きに生えている状態です。
このような親知らずは、隣の歯に圧力をかけることが多く、痛みや歯並びに悪影響を与えることがあります。
放置すると、感染症を引き起こすリスクが高いため、抜歯が推奨されます。
親知らずの生え方によって、その後のトラブルが大きく変わります。
生え方をしっかりと確認し、問題がある場合は早期に対応することが後悔しないための鍵です。
2.智歯周囲炎が起きているか確認する
親知らずがまっすぐに生えていないと、「智歯周囲炎(ちししゅういえん)」という炎症を引き起こすことがあります。
この病気は、親知らずが歯ぐきに覆われている部分で細菌が繁殖し、炎症を引き起こすもので、以下のような症状が現れます。
▪歯ぐきの腫れや痛みがある
▪食事の際に痛みが強くなる
▪歯ぐきから膿が出る
智歯周囲炎が発生した場合、放置すると症状が悪化し、親知らずを抜かなければならないことが多い傾向です。
もし痛みや腫れがある場合は、早めに歯科に相談しましょう。
3.むし歯や歯周病にかかっていないか確認する
親知らずは奥にあるため、歯ブラシの毛先が届きにくく、むし歯や歯周病にかかりやすい歯です。
特に、親知らずが隣の歯に影響を与えている場合、その歯にも問題が発生することがあります。
親知らずのむし歯や歯周病が進行している場合、治療が難しいため、抜歯を選択することが一般的です。
また、親知らずがむし歯になった場合、治療のために深い削合が必要となることが多く、その後のメンテナンスが難しくなるため、抜歯が望ましいことが多い傾向です。
4.抜歯のリスクを考える
親知らずの抜歯には、通常一定のリスクが伴います。
特に、埋伏している親知らずを抜く場合、手術が必要となることがあります。
そのため、抜歯前に十分な説明を受け、リスクや術後の回復期間に関しても理解しておくことが大切です。
ただし、若い人ほど回復が早く、手術後の痛みや腫れも比較的軽度に済むことが多いため、親知らずを抜くには若い時期がおすすめとされています。
5.将来的な健康リスクを考慮する
親知らずを抜かないことで、将来的にさまざまな健康リスクが発生することもあります。
例えば、歯並びが乱れる、隣の歯が押されて痛む、歯周病が進行する、などです。
もし親知らずに問題があったり、将来的に問題が起きたりしそうな場合は、早めに抜歯することで、後々のリスクを避けることができます。
親知らずの抜歯方法
親知らずを抜く際には、状態や生え方に応じて異なる方法が取られます。
どの方法が適しているかは歯科医師の診断に基づいて決まりますが、安心して治療を受けるためにも、基本的な抜歯方法を理解しておくといいでしょう。
まっすぐに生えている親知らずの抜歯
正常と診断された生え方の親知らずの場合でも、さまざまな影響を考慮して抜歯する場合がありますが、比較的簡単でスムーズに行えます。
麻酔を行った後、ペンチのような形をした抜歯用鉗子(かんし)を使って歯を抜く方法が取られます。
この方法では、歯の周りの骨や歯ぐきを大きく削る必要はないため、治療の時間も短く、治療後の回復も早いのが特徴です。
半埋伏(はんまいふく)または水平埋伏(すいへいまいふく)の親知らずの抜歯
親知らずが半埋伏や水平埋伏の状態にある場合、まずは歯ぐきを切開し、顎の骨を削って歯を露出させます。
その後、歯を分割して取り出します。
この方法では、麻酔を行った後に切開を行い、歯を削るため、通常の抜歯よりも治療時間も処置後の回復期間も少し長くかかるのが一般的です。
親知らず抜歯後のケア
親知らずの抜歯後には、いくつか注意すべき点があります。
できるだけ回復を早くし、抜歯したことを後悔しなくてすむように十分気を付けましょう。
痛み止めと抗生物質の服用
親知らずを抜いた後、痛みや腫れを軽減するために、処方された痛み止めや抗生物質を服用します。
痛み止めは、痛みが強くなる前に服用することが効果的です。
抗生物質は感染を防ぐために重要であり、指示通りに服用し、処方された薬を全て飲み切ることが大切です。
冷やして腫れを防ぐ
抜歯後の最初の24時間は、冷たいタオルで頬を冷やすことで、腫れを抑えることができます。
冷やすことで血流が抑えられ、腫れが軽減されます。
ただし、あまり冷やしすぎると回復に影響がでることもありますので気を付けてください。
食事の注意
抜歯後は、硬いものや刺激物を避け、柔らかい食事を摂ることをお勧めします。
食後は、口をゆすいで傷口を清潔に保つことが大切ですが、うがいを強くしないようにしましょう。
また、最初の数日は熱い食べものや飲みものを避け、傷口に負担をかけないようにしましょう。
休息と安静
抜歯後は激しい運動や長時間の入浴を避け、体を休めることが重要です。
出血を防ぐためにも、抜歯後は無理をせず、できるだけ安静に過ごしましょう。
安静にしていることで、傷口の回復が早く進みます。
歯磨きと口腔ケア
抜歯後1日目は、傷口に触れないように優しく歯磨きを行いましょう。
抜歯部分に食べ物が残らないように注意し、傷口を清潔に保つことが回復を早めます。
また、うがいをする際は、優しく行うようにし、傷口を刺激しないように気をつけましょう。
親知らずの抜歯後に起こりうるトラブルと3つの対処法
親知らずを抜歯後、いくつかのトラブルが発生することがあります。
後悔することなく回復を進めるためにも、以下の問題に注意し、早期に対処しましょう。
1.ドライソケット
ドライソケットは、抜歯後に血餅が取れてしまい、傷口が乾燥して痛みが強くなる状態です。
特に下顎の親知らずに発生しやすいですが、早期に対処すれば回復が早く進みます。
もし痛みが強く続く場合は、早めに歯科医師に相談してください。
2.感染症
抜歯後に傷口が感染してしまうことがあります。
症状としては、腫れがひどくなる、発熱する、膿が出るなどが挙げられます。
感染が疑われる場合、速やかに歯科医院を受診し、適切な治療を受けましょう。
3.感覚の変化
親知らずの抜歯後、下顎の親知らずの場合、歯根が下歯槽神経に近いことから、唇や顎にしびれを感じることがあります。
この感覚は通常、一時的で、数週間内に回復しますが、長期間続く場合は歯科に相談しましょう。
親知らずに関する痛みを感じた場合は「河野歯科医院」にご相談ください
親知らずに関する痛みが発生した場合、そのまま放置することは後悔を招く原因となります。
痛みの原因はさまざまで、萌出時の圧力、智歯周囲炎、むし歯などが考えられます。
痛みがひどくなる前に、早期に歯科医院で適切な処置を受けることが大切です。
結城市の歯医者【河野歯科医院】では、親知らずに関するお悩みに対し、歯科用CTを使用して正確な診断を行っています。
より安全かつ確実な治療を行うために、歯科用CTを使用することで、親知らずの生え方や位置、周囲の骨の状態を詳細に把握しています。
これにより、抜歯が必要かどうか、またはほかの治療方法が適切かを的確に判断することができるのです。
また、当院では電動麻酔器を導入しており、痛みの少ない治療を提供しています。従来の手動の注射麻酔に比べ、より均一に麻酔薬を配布でき、患者さんの負担が軽減される方法です。
親知らずの痛みや腫れを感じた場合や、親知らずが気になる場合は、できるだけ早期に【河野歯科医院】にご相談ください。
歯科用CTや電動麻酔器を駆使した精度の高い治療で、患者様お一人お一人に合わせた診療をご提供いたします。
便利なLINE予約もご用意しておりますので、ぜひご利用ください。