歯の黄ばみはホワイトニングで白くなる?原因と方法を解説

河野雅人 院長
「最近、鏡を見たときに歯の色が以前より暗くなった気がする」「コーヒーが好きで毎日飲むけれど、着色が心配」といったお悩みはありませんか。
毎日欠かさず磨いていても、いつの間にか蓄積してしまう着色汚れは、自分ではなかなか落としにくいものです。
今回は、歯が黄ばんでしまう原因を詳しく紐解きながら、歯科のホワイトニングで白くなりやすいケース・白くなりにくいケースの違いの違いについてわかりやすく解説します。

その後、都内の歯科医院にて勤務
1996年 河野歯科医院 開院
医院名:河野歯科医院
所在地: 〒307-0001
茨城県結城市結城1572
Contents
多くの黄ばみは歯科のホワイトニングで改善が期待できます

結論からお伝えしますと、効果には個人差がありますが、多くの歯の黄ばみは歯科医院のホワイトニングで明るくしていくことが可能です。
ホワイトニングは、歯の表面を削るのではなく、専用の薬剤で歯の中に染み込んだ色素を分解し、本来の白さを引き出す方法だからです。
明るく白い歯は、さわやかな清潔感をもたらし、お顔全体の印象をパッと華やかに見せてくれることでしょう。
そのため、大切なイベントやビジネスシーンを控えて、お口の印象を整えたいと考える患者さんが増えています。
ただし、どのような黄ばみでも一様に白くなるわけではなく、原因によって変化の出やすさが異なります。
ホワイトニングで変化が出やすいケース
・コーヒー、紅茶、赤ワインなどの飲食による着色汚れ
・タバコのヤニによる表面の黄ばみ
・加齢に伴って歯の色が濃くなってきた場合
これらは歯の表面から色素が内部に入り込んでいることが多いため、薬剤が作用しやすく、比較的スムーズに白さを実感していただける傾向にあります。
変化が見えにくい、または別の工夫が必要なケース
・生まれつき歯の色が濃い体質
・過去の神経の治療によって歯が黒ずんでいる場合
・抗生物質(テトラサイクリン系)の影響で縞模様がある場合
・詰め物や被せ物(人工物は白くなりません)
これらは歯の内部の構造そのものが変化しているため、通常のホワイトニングだけでは希望の白さにならないことがあります。
その場合は、被せ物のつけかえや、歯の内側から白くする特殊な方法を検討することもあります。
なぜ歯は黄ばんでしまうのか?そのおもな原因

そもそも、なぜ毎日ケアをしていても歯は黄ばんでしまうのでしょうか。
歯が黄ばむ原因は一つではなく、私たちが日常的に口にするものや、身体の自然な変化が複雑に絡み合っています。
原因を正しく理解することで、ホワイトニング後の白さを長持ちさせるための対策も立てやすくなります。
飲食物による「着色汚れ(ステイン)」
もっとも身近な原因は、食事による着色汚れ(ステイン)です。
歯の表面を覆っているタンパク質の膜に、飲食物の色素が結びつくことで、がんこな汚れへと変化します。
特に、ポリフェノールやカテキン、タンニンなどを含むものは、歯の着色に大きな影響を与えます。
加齢による構造の変化
年齢を重ねるにつれて歯が黄色く見えるようになるのは、人間の身体の自然な変化でもあります。
歯の表面にある透明な「エナメル質」が長年の食事や歯磨きで少しずつ薄くなり、その内側にある「象牙質(ぞうげしつ)」という黄色味を帯びた組織が透けて見えるようになるためです。
また、この象牙質自体の色も、年齢とともに少しずつ濃くなっていく性質を持っています。
タバコのヤニによる着色
タバコに含まれる「タール(ヤニ)」は、非常に粘着性が高いという特徴があります。
一度歯の表面に付着すると、毎日の歯磨きだけでは落としきれないがんこな汚れとして蓄積されてしまうのです。
また、タバコを吸うことでお口の中が乾燥しやすくなると、唾液による自浄作用が低下するため、飲食物による着色汚れもさらに定着しやすくなるという悪循環を招くことがあります。
着色をさらに進めてしまう「食べ合わせ」に注意

じつは、着色しやすいもの単体だけでなく、一緒に摂るものによってさらに汚れがつきやすくなることがあります。
特定の飲食物を組み合わせることで、歯の表面が一時的に酸性になり、色素が入り込みやすい環境が作られてしまうのです。
日常的にこれらを組み合わせている方は、知らず知らずのうちに歯の白さを損ねているかもしれません。
注意が必要な「着色補助食品」
単体では色がついていなくても、ほかの色の濃いものと組み合わせることで着色を助けてしまう食品を「着色補助食品」と呼びます。
・アルコール飲料
・炭酸飲料
・柑橘系のフルーツ、ジュース
・お酢、クエン酸を含む食品
これらは歯の表面をわずかに軟らかくし、色素の沈着を助長することがわかっています。
色の濃い食べものを摂るときは、お水や牛乳などを飲みものに選ぶとよいでしょう。
着色の原因になりやすい成分の一覧

以下のような成分を多く含むものは、特に意識してみるとよいでしょう。
| 成分名 | 含まれるおもな飲食物 |
|---|---|
| カテキン類 | 緑茶、赤ワイン、カカオ |
| イソフラボン類 | 豆乳、豆腐、きなこ |
| アントシアニン | ぶどう、ブルーベリー |
| 単純フェノール類 | カレー(クルクミン)、コーヒー |
| タンニン | 紅茶、チョコレート |
参考:J-STAGE|化学と生物 Vol. 54 No. 10 2016「ポリフェノールパラドックス」 >
自分に合ったホワイトニングを選ぶために
歯科医院で扱うホワイトニングには、大きくわけて3つの方法があります。
患者さんのライフスタイルや、「いつまでに白くしたいか」というご希望に合わせて選択することが大切です。
オフィスホワイトニング(歯科医院で行う)

歯科医院で高濃度の薬剤を使用し、特殊な光を照射して短時間で白くする方法です。
1回の施術で変化を感じる方もいらっしゃる方法で、短期間での改善を希望する方に選ばれています。
ホームホワイトニング(ご自宅で行う)

専用のマウスピース型トレーを歯科医院で受け取り、ご自宅で薬剤を入れて毎日お好きなタイミングで装着する方法です。
じっくりと時間をかけて白くしていくため、比較的ゆるやかに変化します。そのため、白さの持続や仕上がりの自然さをメリットとして挙げる方もいます。
デュアルホワイトニング(歯科医院とご自宅の両方で行う)

上記2つを併用する方法です。
「短期間で白くすること」と「白さを維持すること」を両立したい目的で選ばれる方法です。
白さを長く保つためのポイント

せっかくきれいにした歯ですから、できるだけ長く維持したいですよね。
ホワイトニング直後の歯は、水分とともに色素も吸収しやすい、非常にデリケートな状態になっています。
施術直後から数日間の過ごし方が、その後の白さの持続期間に大きく影響します。
施術直後の24〜48時間は慎重に
ホワイトニングで使用する薬剤の影響で、一時的に歯の表面が敏感になり、着色しやすくなることがあるため注意が必要です。
この期間は、コーヒーやカレーなどの着色しやすい飲食物は極力避けましょう。
うどんやパン、白身魚といった「白い色の食材」を中心に選ぶのが安心です。
定期的な「タッチアップ」で白さをキープ
ホワイトニングで漂白した歯は、未処置の歯に比べて着色しにくくなるという研究報告もあります。
とはいえ、時間が経つにつれてわずかな色戻りが生じることはあります。
そのため、色の変化が気になり始めたタイミングで再度ホワイトニングを行う「タッチアップ」を取り入れると、理想の白さを長く保ちやすくなるでしょう。
参照:J-STAGE|日歯保存誌「ホワイトニング前後における歯質への着色量の変化に関する研究」 >
セルフケアでの「予防」とプロによる「メンテナンス」
着色しやすいものを食べたあとは、なるべく早めに歯を磨くのが理想的です。
もし外出中などでブラッシングが難しいときは、お水でブクブクうがいをするだけでも、汚れを定着させないための大切な習慣になります。
日ごろから自分に合った歯磨き粉で丁寧に磨くことは、着色の進行を遅らせるためにとても重要です。
しかし、セルフケアだけで汚れを完全に防ぎきることは難しいため、歯科医院での定期的なお掃除(プロフェッショナルケア)などによるメンテナンスと、ホワイトニングのタッチアップを継続しましょう。
ホワイトニングで解決しないときの選択肢
お口の状態によっては、ホワイトニングを行っても十分な変化が得られない場合があります。
ホワイトニングはあくまで「天然の歯」の色素を分解する処置であるため、つぎのようなケースでは白くなりません。
詰め物や被せ物などの人工物

すでに治療済みのプラスチック(レジン)やセラミックなどの素材は、薬剤に反応しないため色が変わりません。
神経を失って黒ずんでしまった歯

神経がない歯は内側から変色が強まっていくため、表面からの薬剤だけでは明るくすることが難しいのが特徴です。
お薬の影響による深い変色
胎児期や幼少期に特定の抗生物質を服用したことが原因で起こる変色は、色が層になっていたり濃かったりするため、漂白が難しいとされています。
歯科医院では、こうしたホワイトニングが適さないケースに対しても、別の方法で理想の白さをめざすアプローチをご提案しています。
審美治療でのアプローチ

ホワイトニング薬剤で白くならない歯や、詰め物の変色が気になる場合には、セラミックを用いた治療が有効です。
たとえば「1dayトリートメント」は、セレックシステム(CAD/CAM)を活用することで、最短1日で白い歯を手に入れられる治療法です。
型取りから装着までをスピーディーに行えるため、お忙しい方や何度も通院するのが難しい方にも選ばれています。
また、セラミックの詰め物・被せ物は、ほかの歯になじむ自然な白さの素材を使用して修復を行います。
見た目の美しさはもちろん、かみ合わせなどの機能面も重視して製作するため、ホワイトニングでは対応できない変色であっても、健康的で明るい口元をめざすことが可能です。
歯のクリーニング(PMTC)

「まずは歯を清潔に整えたい」という方には、歯科専用の機器でクリーニングをするプロフェッショナルケア「PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)」が適しています。
歯の表面にこびりついたがんこな着色汚れ(ステイン)を丁寧に取り除くことで、歯本来の明るさを取り戻せるケースも少なくありません。
ホワイトニングを検討されている場合も、まずはクリーニングで表面の汚れをリセットし、本来の歯の色を確認してみるのもよい方法です。
歯の黄ばみの改善やホワイトニングのご相談は当院へ

「自分の歯は白くなるのかな?」「費用はどのくらいかかるんだろう」と、気になることはたくさんあると思います。
歯の黄ばみには必ず理由があり、それに合わせた解決策も一つではありません。
当院では、患者さんお一人お一人の今の状態をしっかり拝見し、どのような方法が一番合っているのかを診察の上、丁寧にお話しいたします。
ご希望やご予算、必要性を踏まえて治療方針をご提案し、十分にご説明させていただいた上でご判断いただきますので、まずはリラックスしてご相談ください。
毎日のお食事がもっと楽しくなり、笑顔に自信が持てるよう、精一杯お手伝いさせていただきます。


